田舎暮らし情報 関西 和歌山県
紀伊半島の南西に位置する和歌山県は,江戸時代には徳川御三家の一つとして栄えた。古くは「木ノ国」といったのを,地名を二字に書くという奈良時代の法令に従って「紀伊国」になった。
紀伊山地には,それぞれの起源や内容を異にする「吉野・大峯」,「熊野三山」,「高野山」の三つの「山岳霊場」とそこに至る「参詣道」が生まれた。
大和朝廷時代に熊野は既にひとつの宗教文化圏を形成していたといわれ、山林修行の場でもあった。平安時代には同じ神をまつる熊野本宮、新宮、那智の三社が建てられ、熊野詣でが始まっている。11世紀には皇族の三社詣での記録もある。
●県庁所在地 和歌山市
紀ノ川の河口に位置する和歌山市は,徳川御三家の一つ紀州家の城下町として知られる。和歌山城には家康の第10子頼宣(よりのぶ)が入城して55万石の城下町となった。
黒潮のもたらす温暖な気候と豊かな緑に恵まれ,和歌山城周辺,古社や史跡が数多く点在し,万葉集にもうたわれた景勝地,和歌浦(わかのうら),釣りや海水浴などマリンリゾートが満喫できる加太(かだ)・友ヶ島(ともがしま)などがみどころである。
1982年,和歌山市の人口のピークで40万人を超えた。それが現在38万5千人である。事業所の数も2万千が現在1万8500と減少している。和歌山市はかつては住友金属の企業城下町ということもあり,住友金属の下請けまで含めたら4万人いたが,現在5千人弱となった。
●県民性−−『書き込み中』
和歌山は,黒潮に乗っての海外移住が盛んな土地であった。交易も「盛んで朝鮮半島とも交易の歴史を持つ。こうした風土が,進取の気性に富み,質実剛健の気質を育てた。
●縁とゆかり−−千葉県・上総(かずさ)
千葉県の野田や銚子は国産醤油の過半を生産している産地である。中世に紀州湯浅の醤油商人が,銚子付近が和歌山の湯浅と同じような温度と湿度をもち,発酵食品の生産に適していることを発見したのがはじまりとされる。
●ランキング−ワースト&ベスト
醤油,漆器などの発達は,湿度と温度によるところが多い。野田(千葉県),龍野や小豆島(岡山県)の醤油は,和歌山県の湯浅から出ている。
全国に知られる紀州の梅。田辺市・みなべ町を中心にした紀南地方は豊かな太陽と温暖な気候に恵まれ,品質の良い梅の栽培地として,生産量,生産額ともに日本一である。
二月にともなるとみなべ町では梅の花が,白いじゅうたんを敷きつめたような美しい景色が広がり,多くの観光客でにぎわう。
みなべ町には約1300年前,この地方を支配していた御名部(みなべ)内親王が梅を好んで梅を植えたという伝説が残っている。江戸期には,田辺藩主が梅の栽培に興味を持ち梅畑の税を免除したことから,みなべ町を流れる南部川に沿って梅林が広がっていったという。
こうした歴史的背景もさることながら梅の栽培がみなべ町に根付いた一番の要因は,梅を育てるのに適した自然環境が整っていたことによる。紀伊水道に流れ込む黒潮の影響から,気候が温暖で,一年を通して降雨量が多く,しかも日照時間が長いという,梅の栽培に適した気候条件にある。
■県内栽培面積 4,451ha (平成11年度)
■全国順位 1位 (面積ベース,平成11年度)
■全国シェア 23.9% (面積ベース,平成11年度)
■収穫量 66,800トン (平成12年度)
「沖の暗いのに白帆が見える,あれは紀の国ミカン船」。江戸時代,みかんの需要が増える江戸のふいご祭りに合わせて,嵐をついて船を出した紀国屋文左衛門の成功伝は広く知られるところ。04年愛媛県を逆転し,生産量第一位に。
和歌山県での柿づくりは紀北地方が中心で,生産量は日本一。全国の生産量の約2割を出荷している。
■県内主生産地 橋本市,伊都郡,那賀郡とその周辺
■県内栽培面積 3,010ha(平成11年度)
■全国順位 1位 (面積ベース,平成11年度)
■全国シェア 11.4%(面積ベース,平成11年度)
■収穫量 55,200トン(平成12年度)
■ 紀伊勝浦:生マグロの水揚げ日本一
・牛肉の消費量
総務省の「家計調査からみた品目別支出金額及び購入数量の県庁所在市別ランキング」によると,全国平均は2万1205円,7372グラム ?2冠〃獲得が,和歌山市。 金額3位の津市は消費量では16位と,量より質。消費量5位の山口市では消費金額16位と,ボリューム重視の傾向が。金額で最下位は長野市。
和歌山県は大学教育の体制が著しく劣る。大学収容率は13.8%と全国最下位である。県内には大学の定数枠が1,380人しかない。
また,大学進学を機に若者が主に近畿圏の他府県に出て行き,和歌山へは戻ってこない。和歌山県の若者の大学残留率は,これまた全国最下位で10.4%。全国平均43%には遠く及ばない。