田舎暮らし情報 関西 大阪府


●日本海側の拠点
 東京,大阪,名古屋の3大都市圏の人口比をみると,東京の2分の1が大阪圏で,大阪圏の2分の1が名古屋圏である。
 この,東京に次いで第2の経済圏は大阪という常識が覆りつつある。大阪の次の座にあった愛知もしくは中部圏が近い将来,第2位の座につく可能性が強い。
 事実,国内総生産(GDP)と同じく,都道府県の経済力の指標の一つである都道府県内総生産でも,愛知と大阪との差は縮まりつつある。75年の愛知県の県内総生産(名目値)は9兆4000億円,大阪府は13兆7000億円と,大阪は愛知の1.45倍あった。だが,95年には,愛知県が32兆2000億円に対して,大阪府は38兆9000億円と,その差は1.2倍にまで縮まっている。 


●地域性・県民性−合理主義,活動的,がめつい,いらち(せっかち)
 日本で,最古の商都としての歴史をもつのが,大阪である。奈良時代には難波京として大和の外港の役目を果たした。平安時代には平安京の外港にもなり,中世は石山本願寺の門前町,秀吉天下の時代は堺商人を移しての城下町,といった経緯を経て,江戸時代には「天下の台所」と呼ばれ,日本一の商都としての地位を確定した。
 大阪商人の処世訓は「損して得取れ」「死に金使わず生き金使え」「汚く儲けてきれいに使え」。金に細かく計算高いが,裏表がなくすべての欲求をストレートに押し出す風土。価値があれば金払いは良い。きさくで明るく話し上手で,行動力に富む。
 また,大阪は進取の気性を旨とし,新しいモノ好きで,“独自性”を尊ぶという土地柄をつくりあげてきた。

●東京・京都・大阪の違い
 「 京都の着倒れ,大阪の食い倒れ,江戸の買い倒れ」。京都は着物にカネを使って,大阪は食べるモノにカネを使って,江戸は女郎買いで,身上をつぶすという意味である。
 「 京都十代,東京三代,大阪一代」というたとえがある。土地の人間になりきるのには京都は十代かかるが,東京は三代大阪は一代でよいというわけだ。

●大阪は繊維の街
 新大阪駅から北に車で約5分のところに,280の繊維問屋が入居するビルがある。通称,「ゆめっせ」。繊維問屋の組合組織である。


●ランキング−ベスト&ワースト
 自転車文化センターの調べによると,大阪府の自転車保有率は全国トップ。人口1000人当たりの保有台数は705台である。(ちなみに東京都は620台で第3位)。持ち主に代わって撤去自転車を保管場所までピックアップに行く“撤去自転車引き取り業まで現れる状況にある。

●関西人気質  関西,特に大阪は,江戸時代に「天下の台所」と呼ばれるなど,近世以降、日本の産業・経済の中心として発展してきた。こうした中で,進取の気性を旨とし、経済的合理性を備え、文化的にも町人・大衆に土台を置いた都市の気風を作り上げた。 とかく関西人は「ケチ」と言われるが,これは倹約家であることの裏返しではないだろうか。
 こうした気風は,明治以降も引き継がれ,多くの企業家が大阪に集い、新しいビジネスにチャレンジしてきた。